ローマ住居のベッドルームです。
窓のない部屋の殺風景さを少しでも解消しようと、「だまし絵」が壁や天井に描かれています。
天井は木製なので、木に直接描くかイタリアしっくいを塗った後絵を描きました。
ここでは南洋風の景色が窓から見える夜の景色を壁に描いて見ました。
天井は夜の星座をあしらってみました。
ベッドはドアを開けても、光が差し込まない位置に置いてあります。
枕辺にあるのは素焼きのツボとシビンです。
これが夜のトイレでした。大はツボ、小はシビンにという具合です。
朝になると奴隷が回収に来て、衛生的に下水に流すか、普通に道路に投げ捨てるかしました。
歩いてる通行人は大変です。二階の窓から降って来る最終兵器をいかにして回避するか!
…
着替えを入れるタンスがありませんが、着替えは起こしに来る奴隷が持ってきました。
着替えは衣装タンスではなく木で造った長持に入れられていたようで、中世までそういう慣習でした。
(この情報は不確定。ある文献によるとローマは箪笥を発明したことになっていて、他の文献では中世まで
箪笥はなかったと供述されている。ひょっとしてローマは発明しておいて忘れた?)
ローマ時代の木製の遺物はほとんど残っていません。これは柱や壁は石で出来ているので残るのですが
天井、ドアや家具といった木製のものは手入れをしないと朽ちてしまうからです。ローマやギリシャの遺跡は
柱や壁しか残っていませんが、だからといって当時も新品の柱と壁だけがあったのかというと、大いに疑問です。
ぐったりにゃんこが再現するのに参考にしているのはポンペイの町です。近くの火山の火砕流によって焼け落ちたこの街には
やはり木製の部分は失われていますが、保存状態が良好でなおかつ特集がよく放送されたりするので、資料が多いのです。
タンスについては後世の資料によると中世にはありませんでした。そのかわり長持をつかいました。
中世のベッドの足元にある長持がそうで、ひとつは衣装入れ、もうひとつは貴重品入れだったのです。
城攻めにあった時に持って逃げられる分だけが入っていました。タンスは持って行けませんものね。
中世は欧州も戦国時代(?)だったので、以前からあったタンスが時代に合わなくなって、一時的にすたれ
治安がおだやかな時代が訪れるにつれ、また据え置き家具のタンスも復活したのかもしれません。
ちなみに当時の書物は全部巻物状でした、と書こうと思ったのですが、CSでやっていた「ユダの福音書のナゾ」
という放送で、本状に綴ってあるパピルスの聖書が出て来てしまい、「あれ…」と思ってしまいました。
「うそつき」
歴史って発見によって、あっという間に覆されるんだなあと感じました。
ところで、こういう寝室だと寝られない気がします…天井のマルが気になってしかたありませんね(笑)。
この星座は春の星座です。手前が北極星です。北斗七星が見えているのですが、わかりますでしょうか…。

↑寝室入り口方向からベッドを望む。

↑消灯した場合。

↑ベッド方向から寝室入り口を望む。

↑消灯した場合。